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静かな炎天 [若竹七海]

まずはAmazonさんの紹介ページから。

ひき逃げで息子に重傷を負わせた男の素行調査。疎遠になっている従妹の消息。
依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く(「静かな炎天」)。
イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、
翻弄される晶の過酷な一日(「聖夜プラス1」)。
タフで不運な女探偵・葉村晶の魅力満載の短編集。

葉村晶、探偵業を再開。
「さよならの手口」にて無事に正規に探偵業を
することができるようになった葉村。
しかし、あくまでミステリ古書店でバイト、時々探偵という、
肩書きは変わらず。

表題作「静かな炎天」は本作愁眉。
次々と舞い込む調査の依頼。その裏にあるものとは?
ホームズの「赤毛組合」を彷彿とさせます。

「熱海ブライトン・ロック」は後味悪い作品ですが、
これはそれ以上に衝撃的な場面が描かれます。
よくぞ葉村はこれを乗り切った!

「副島さんは知っている」は懐かしい人物が登場。
それもうれしかったですが、この作品は葉村の
大がかりな「ウソ」が面白い。
かつそれが古書店バイトのミステリと見事に関わっていて、
見事な作品です。

「暗い越流」にも葉村晶シリーズは収録されているようで、
こちらの文庫化も待たれます。




静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: 文庫



静かな炎天 (文春文庫)

静かな炎天 (文春文庫)

  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/08/04
  • メディア: Kindle版



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コースケ

31さま、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2016-09-27 21:13) 

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