華麗なる探偵たち-第九号棟の仲間たち [赤川次郎]
まずはAmazonさんの紹介ページから。
鈴本芳子は二十歳になったタイミングで、亡くなった父の遺産数億円を一挙に受け継ぐことに!
ところが金に目が眩んだ親戚にハメられて芳子は病院に放り込まれてしまう。
その第九号棟で待っていたのは、名探偵のホームズ、剣士ダルタニアンに、
トンネル掘り名人エドモン・ダンテスなどなど一風変わった面々。
彼らとなぜか意気投合した芳子は探偵業に乗り出した!傑作ユーモアミステリ!
徳間文庫から再び新装版。
気になっていたんですよねえ。シリーズものみたいだったし。
「ホームズ」もその名の通り、素晴らしい推理力を誇り、
「ダルタニアン」も、名前に恥じない、名剣士。
ほとんど姿を見せない「ダンテス」ですが、外界とのトンネルが
病院にばれている様子はなく、これまた完璧。
しかし彼らは、自らが本当にその人物だと思い込んでいるのです。
そして芳子の父親の顧問弁護士やフィアンセでその息子、
さらには叔父夫婦と、隔離もされず、日常生活を送っていながらも
殺人を犯し、横領し・・・と、汚い事に手を染めています。
赤川さんが意図しているかしていないかはともかく、
上記のことを踏まえれば、本作のユーモア・ミステリは
見事なまでに皮肉が効いている作品ではないでしょうか。
解説で山前譲さんは第九号棟の仲間たちを
「彼らはあまりに優しすぎるために、過酷な現実社会にうまく合わせること
ができなかった人たちなのです。(中略)そのピュアな姿が、現実社会の
矛盾を際立たせています」と記しています。
本来隔離されるべき人々は誰なのか。
本当に病気なのは実は違うのではないか。
そんな事を感じた作品でした。
芳子はトンネルを使い、「ホームズ」たちとともに、
ちょっとした探偵事務所を設立し、困っている人たちを
次々に助けます。
「失われた時の殺人」では、赤川さんがかつて用いた
あるトリックに似たトリックが使われます。
これは結構驚き、本作愁眉。
ところで本作シリーズものなので、
今後も当然新装版が出ると信じています。
鈴本芳子は二十歳になったタイミングで、亡くなった父の遺産数億円を一挙に受け継ぐことに!
ところが金に目が眩んだ親戚にハメられて芳子は病院に放り込まれてしまう。
その第九号棟で待っていたのは、名探偵のホームズ、剣士ダルタニアンに、
トンネル掘り名人エドモン・ダンテスなどなど一風変わった面々。
彼らとなぜか意気投合した芳子は探偵業に乗り出した!傑作ユーモアミステリ!
徳間文庫から再び新装版。
気になっていたんですよねえ。シリーズものみたいだったし。
「ホームズ」もその名の通り、素晴らしい推理力を誇り、
「ダルタニアン」も、名前に恥じない、名剣士。
ほとんど姿を見せない「ダンテス」ですが、外界とのトンネルが
病院にばれている様子はなく、これまた完璧。
しかし彼らは、自らが本当にその人物だと思い込んでいるのです。
そして芳子の父親の顧問弁護士やフィアンセでその息子、
さらには叔父夫婦と、隔離もされず、日常生活を送っていながらも
殺人を犯し、横領し・・・と、汚い事に手を染めています。
赤川さんが意図しているかしていないかはともかく、
上記のことを踏まえれば、本作のユーモア・ミステリは
見事なまでに皮肉が効いている作品ではないでしょうか。
解説で山前譲さんは第九号棟の仲間たちを
「彼らはあまりに優しすぎるために、過酷な現実社会にうまく合わせること
ができなかった人たちなのです。(中略)そのピュアな姿が、現実社会の
矛盾を際立たせています」と記しています。
本来隔離されるべき人々は誰なのか。
本当に病気なのは実は違うのではないか。
そんな事を感じた作品でした。
芳子はトンネルを使い、「ホームズ」たちとともに、
ちょっとした探偵事務所を設立し、困っている人たちを
次々に助けます。
「失われた時の殺人」では、赤川さんがかつて用いた
あるトリックに似たトリックが使われます。
これは結構驚き、本作愁眉。
ところで本作シリーズものなので、
今後も当然新装版が出ると信じています。
華麗なる探偵たち: 第九号棟の仲間たち1 〈新装版〉 (徳間文庫)
- 作者: 赤川 次郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/09/02
- メディア: 文庫
第九号棟の仲間たち1 華麗なる探偵たち 〈新装版〉 (徳間文庫)
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2016/09/02
- メディア: Kindle版
サイトー様、nice!ありがとうございます!
by コースケ (2016-10-02 20:48)
31さま、nice!ありがとうございます~
by コースケ (2016-10-02 20:48)